ローカル環境でのメール送受信(OP25B環境)2

以前書いた当時は、Ubuntu環境でしたが、今度はWindows XPです。やはりてこずりましたので、書いておきます。この設定だと、プロバイダーに依存せずに、どの場所からでも指定したSMTPサーバーから送信できます。(アクセス規制やポート規制環境を除く)

環境

Windowsでは便利なPostfixがありませんので、Kirium MailServer2007を使用することに決めました。他のものもためしたのですが、どうもうまくいきませんでした。

ここでは、kirium MailServer2007のインストールなどは省くことにします。インストールといっても、フォルダごと設置するだけなので、特に問題はないと思います。こことかを見るととても親切です。

ここでは内部の設定を書き留めておきます。
まずは、

基本設定
  • ドメイン:ここでは、実際にメールを送信するアドレスのドメインを指定します。さらに、今回はLolipopのSMTPサーバーにrelayしようと思うので、Lolipopで管理するドメインにしなければなりません。
  • SMTP HELO ドメイン:ここも念のため、上記と同じドメインを設定します。
  • Submission ポート番号:今回のOP25P対策としてポート25ではなくポート587を利用しましょうという話なので、当然チェックをいれます。
  • DNS サーバー:必須項目のようですので、とりあえずルーターのローカルIPアドレスを入れました(こちらでは192.168.1.1)。
  • 管理者メールアドレス:なんでも可
  • 配送間隔:リアルタイムにチェックを入れておくと、すぐに送信されます。
あとは、デフォルトのままで大丈夫でした。
アカウント
こちらも重要な項目です。ドメインと同じく、実際にLolipopメールサーバーで管理するメールアドレスを登録する必要があります。
セキュリティ
ここの設定がとても重要です。
  • ユーザー認証:PEARSENDMAILライブラリにあるSMTP_AUTH機能は導入していませんし、開発中のWEBシステムでもそれにかわる対策はしていません。どちらかというとローカルで開発中のシステムからの送信だけで、外部にメールサーバーを公開していませんので、ユーザー認証チェックははずします。
  • スマートホスト:kirium MailServer2007を選んだ理由のひとつです。こちらに登録するだけで中継サーバーの設定が完了です。
ホスト名:LolipopのSMTPメールサーバー
ポート番号:587
ログオン:「このスマートホストは SMTP 認証が必要。」にチェック
そして、ユーザー名とIDには、それぞれ上記アカウント項目で設定したメールアドレスのものを入れます。 他の項目は必要ありませんです。はい。
以上で大体の設定は終わりです。NTサービスへの登録とかは必要に応じてお願いします。 なお、設定に失敗すると、「ログ」メニューのSMTPログの中で以下のようなエラーメッセージが出ています。
421 Who are you?
中継先の認証サーバーで管理しないメールアドレスでアカウントを登録している可能性があります。
550 Relay is not permitted
前回のようにGoogleSMTPサーバーを利用とすると出てきました。これは前回、Postfix設定の中でTLSを利用するようにしたのですが、kirium MailServer2007ではその設定が見当たらなかったので設定していなかったからなのか、それともアカウント登録時になにか間違えていたのかは検証していません。 まー、認証エラーということでしょう。 とにかくこれでメール送信で引っかかることは無さそうです。